Core開発ブログ

「やりっぱなしの研修から、やりきる研修へ」 - 能力開発型タレントマネジメントソリューション Core の開発ブログです

なぜ研修はやりっぱなしになるのか?

はじめまして。株式会社ウーシアでCMO(Chief Marketing Officer)を務めている、杉村です。私たちは、企業研修の課題解決をすべく2017年より活動を開始したスタートアップ企業です。現在は「能力開発型タレントマネジメントソリューションCore」というSaaSをベータバージョンにて開発・運用しています。

これから私たちの活動状況をブログにて発信していきます。主に、企業における人財育成や能力開発に関わる方々、あるいは、そうした領域に関心をお持ちの方々に向けた内容となっておりますが、応援よろしくお願いいたします。

さて、初回となる今回は、私たちがソリューション提供を行う上で対象となる「研修のやりっぱなし」問題について考えてみたいと思います。

企業における、研修のよくある光景とは?

研修がやりっぱなしになってしまう傾向にある企業の光景を、受講者の視点で思い浮かべてみましょう。

研修に参加し、その会場にやってくるまでは仕事のことも気になり、『なんでこの忙しい時に・・・』など十分に前向きになれない中、プログラムがスタートしていく。

受講中は勉強にもなるし、それなりに使えそうとも思い、ちょっと職場を離れた場で同じような立場の人たちと話をする中で、普段以上に目線が上がったり、少し先のことを考えたりしながら前向きな気持ちになる。

『よし、今回学んだことを実践してみよう!』という状態で帰路へと向かう。

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しかし、日常業務に戻るとやはりいつも通り、もしくは開けていた期間の分だけ大変だ!
わかりやすく仕事が山積みとなり、依頼しておいた仕事も思うように進んでいないなどなど...
さらに、そんなときに限って急用が重なったりと、結局あっという間に時間が過ぎていく。あぁ、毎日忙しかった。仕事を回すのに精いっぱいでへとへとだ。

そういえば一週間前は研修を受けてたんだったな...
職場に戻ったらいろいろやってみようと思ってたのに何もできずに過ぎてしまった...
あれ、そもそも何を学んだんだっけ...?

  このようなことを体験したことがある方も多くいるのではないでしょうか。

「3つの側面」での課題とは?

研修はそこで提供された学びが受講者の知恵として定着し、そして実践されて初めてその価値が実態化します。一方研修の『やりっぱなし問題』は長年にわたり議論されており、昨今論じられるケースが増えてきています。

やりっぱなしになっているのであれば、そうならないような対策を打てばよい、と慌てて動く前に、そもそもどうしてそうなるのかをしっかり紐解いておくことが大切です。上記のように受講者側の事情の部分に着目されがちですが、受講者にのみその要因を求めていても本質的な解決策にはたどり着けません。その他上司側の事情、そして人事側の事情と、大きく分けて3つに区分し、精査することが必要です。またこれら3つはエコシステムとして密接に連動しているととらえるべきだとも考えています。

  • 受講者側面から考える研修のやりっぱなし課題
  • 上司の側面から考える研修のやりっぱなし課題
  • 人事の側面から考える研修のやりっぱなし課題

この3つの側面での課題、その関係性について、次回以降詳細にお伝えしていきたいと思います。

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まとめ

  • 研修での学びは実践されて初めて価値を生み出すが、受講者は現場に戻るとなかなかそうできないケースが多い。
  • その要因を探究していくためには「受講者」「上司」「人事」が織りなす関係性をエコシステムとして分析し、対策を講じていく必要がある。