タレントマネジメントとは
株式会社ウーシアでCMO(Chief Marketing Officer)を務める杉村です。「研修のやりっぱなし」について現状の課題とITを活用しての解決手法について考えてまいりました。 今回から、3回に分けてタレントマネジメントについてとその必要性、現場にて求められる変化について、さらにITを活用した実践について考えていきたいと思います。
タレントマネジメントについて
タレント(talent )とマネジメント(management)を分けて意味を考えてみますと、英語直訳ではタレントは「才能」、マネジメントは「管理」ですが、業務において使用される場合ではタレントは「何らかの才能に長けた人財」、マネジメントは「組織に成果を上げさせるための機能、機関」とされ、タレントマネジメントとしては、「メンバーの適性やスキル、経歴などさまざまな情報を活用して可視化し、人事評価、最適配置による組織改正、人財育成、採用、モチベーション管理を行えるようにすること」と言えるのではないでしょうか。
環境変化と社員との関係性変化により、タレントマネジメントが求められるようになってきている
これまでも、人財における様々な管理は行われてきいる中、なぜここ数年タレントマネジメントについて注目される様になってきたのでしょうか?
そこには企業を取りまく環境変化と、社員との関係性の変化にあると言えるのではないでしょうか。
企業を取り巻く環境変化においては、これまで努力や改善で成長を見込むことができていたことが、その努力や改善が必ずしも100%報われ将来の成長へつながるかどうかが見えない時代へと、変化してきました。
さらに企業と社員の関係性も変化し、これまでの年功序列・終身雇用が基本でありましたが、近年では終身雇用の担保は困難となり社員には多様性、自律性を求める様に変化をしてまいりました。
そのため企業においては、不確実性の高い環境の中で持続的成長を遂げるためにタレントマネジメントが重要視されるようになったと言えるのでは無いのでしょうか。
以上、タレントマネジメントについてとその必要とされる変化について考えてまいりました。
次回以降では、いま実際に現場で求められているタレントマネジメントについて、またITを活用してのタレントマネジメントの実践について考えていきたいと思います。
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まとめ
- タレントマネジメントとは、社内の人財を可視化し組織の成果を上げるために必要な機能といえる
- タレントマネジメントが求められる背景には、環境変化と社員との関係性変化が要因としてある。